ITP導入後、Google広告などの運用について

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知っておきたいITPが広告に及ぼす影響

ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、ブラウザSafariに新しく備わった、トラッキングを防止する仕組みです。

 

閲覧者のプライバシーを保持するために、Cookieの有効期限を極端に短くして、追跡広告などを制限する機能です。 これは、WEB広告運用において、大きな影響が考えられます。

 

(WEB広告で考えられる問題)
○リターゲティング、リマーケティングなどの追跡広告が制限されます 。
○24時間以降のコンバージョン測定が難しくなります。

該当ユーザーはSafari 11.0の利用者ですが、Safariの利用者はPCでは少ないものの、スマートフォンでは非常に多いため、広告運用をしている担当者としては、注視する必要があります。

 

ITP 参照:syncer

ITPにより、追跡型広告のあり方を考える

ITP導入により、計測ができる対策をGoogleやフェイスブックが行ったとしても、実数による計測は一部できなくなると考えても良いです。

 

今後、世界的に閲覧者のプライバシーを守るという考えが広まる中で、Cookieを取得して、閲覧者をおいかけて広告を表示させる運用を、むやみやたらにし続けるのは得策ではありません。

 

Googleなどの広告運用をしていく中で、ラストコンバージョンだけに目を向けがちな今までの運用から、全体を最適化するためにどうするべきかに目を向ける動きになることで、もっと根本的な施策案とサイト改善が行われるだろうと想定されます。

 

と同時に、全ての閲覧者に同じような広告を、終日配信し続けるのではなく、適切なタイミングで適切な広告を配信できるよう、頭をひねらなければならないため、広告運用者に求められるスキルが変わってくるのではないでしょうか。

管理画面の数字だけを追いかけない

前述のとおり、CVやクリック数だけに目を向けた施策ではなく、その上でどのようにWEBサイトを改善していくかの提案も必須となってきます。

 

そのためには、まずは閲覧者が本当に求める情報は何であるかを、第三者視点で分析して落とし込む必要があります。

 

広告運用では、つい企業が売りたい商材や、見せたい情報を主軸にWEBサイト(LP)を作ってしまいます。
そして、すぐにCVしなくても、リマーケティングなどの追跡広告で獲得する手法がメジャーです。

 

このような方法が使えなくなってくると考えると、実際に閲覧者がどのような情報を欲しているかを分析し、それにピッタリの情報を掲載していくことが、もっともCVが取れる方法になります。

 

様々な広告手法を試す。のではなく、閲覧者の気持ちを理解して落とし込む、そういった視点でWEBサイトを改修していくスキルも、リスティング広告運用者の必須スキルとなってくるのでしょう。

 

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